こんにちは~
今週も「道下森の道具箱」の時間がやってきましたよ~(^O^)/
……てなわけで、今日紹介するのは、こちら。
T-falの圧力鍋(ティファール オーセンティック ステンレス製 両手圧力鍋 10L IH対応)だ。
……といってもこの圧力鍋、じつはぼくの持ち物ではない。
おととし、南アルプスの山小屋で小屋番のアルバイトをしていたとき米を炊くのに使っていたものだ。
南アルプスは北アルプスの山域ほどには登山客の数は多くないが、それでも働いているぼくらからすれば、ぶっちゃけ「ふざけんなよお」と愚痴りたくなるほどの数の食事を毎日つくっていた。だけど、やっぱり山小屋に泊まるお客さんにとって一番の楽しみは食事だから、ブーブーいいながらも、ぼくらは必死こいていいもんを出していた。実際、料理の評判はよかったと思う。
で、やっぱり食事の決め手は、ご飯だ、っつうことで、このT-falの圧力鍋が活躍していた。
業務用サイズだから、いっぺんに1升や2升わけなく炊けてしまうのだ。そしてその炊き上がりだが、これがマジですばらしい。家庭で使っている電子ジャーとは次元がちがうのだ。この圧力鍋で炊いたご飯なら、おかずが何であれ、バケツで3杯は余裕で食える。
とはいえ、誰が炊いても完璧にできあがるわけではない。いくら鍋がすぐれものだからといって、米の研ぎ方が甘かったり、水加減をまちがったりすれば、「ん?」ってな具合になる。
どうすればうまい米が炊けるか。
カンだ。
電子ジャーのように、内側に「――3合――」「――2合――」みたいなラインが記してあるわけではないから、カンに頼るしかないのだ。手のひらを押しあててどこそこまで、といった目安はあるが、それでも最後の決め手はカンだ。
山小屋に入って2週間もすると、ぼくにもそのカンが培われた。んで、米炊きを得意とする管理人と競うように米を炊いたものだった。炊きあがったご飯を口にしては、「さすがおれが炊いた米だ」とか、「いやいやおれの方がうまいっしょ」とかいっては、切磋琢磨(?)していた。
ぼくは山小屋の仕事の中で、この米炊きとごみの焼却が好きだった。管理人(ぼくより三つか四つ若い)に訊くと、かれも米炊きと焼却はゆずれない、といっていた。好みがかぶるのだ。だから我先にと、すきを見て仕事にかかるのだが、そんなふうに競い合って仕事をした日々は今思うと楽しかった。
9月の半ばすぎになると、米炊きの仕事はほとんどぼくの持ち場になっていた。おそらくぼくの米炊きの実力を認めた管理人が手を引いたのだろう。勝った、とぼくは内心で浮かれていた。「米炊き」という料理の基本の仕事でトップに立った気分は、やはり格別だった。
9月の下旬になり、小屋閉めの日が近づいていった。客の数はめっきり減ったが、ぼくはあいかわらず米炊きの仕事をまかされていた。客がいなくても従業員たちの食事があるから、米炊きの仕事はつづくのだった。
山の上の季節の移りかわりは早く、9月の終わりともなればときおり雪が降る。早朝の気温は、ほとんど零下だ。沢からポンプアップする水も凍る寸前の冷たさだった。
当然、米を研ぐのもつらくなった。北国に住む主婦や料理人ならわかると思うが、手がマジでヤバイのだ。客がこない日などは、「今日のまかない、うどんにしましょうよ」と進言したくらいだ。だが「いや、米は必要だ。いつ客がくるかわからないし」といわれ、しぶしぶ、いや、泣く泣く米炊きにかかるのだった。
なるほど……
……とぼくはその頃になってようやく気づいた。
9月半ばから管理人が米炊きをしなくなったのは、これが理由だったのか。
「そうなんですね?」とぼくが訊くと、管理人は「気づくの遅いよお」とげらげら笑っていた。
……とまあ、懐かしい思いでなんぞを語ったが、このT-falの圧力鍋がすぐれものなのはまちがいない。
今回は業務用の10L対応サイズを紹介したが、もちろん家庭用サイズもあるから、ご飯好きの人は、ぜひ買ってみて。
バカうまだから。
道下森の道具箱 過去ログです。ご覧ください。
ペリカン スーベーレンM400
竹岡式ラーメン
マーチン バックパッカー
元祖森名物いかめし味コーンスナック
ジャポニカ学習帳
ドイター フューチュラ28
ミレー サースフェー30
OUTDOOR ロールボストン45
カリマー クーガー50-75
サッポロ 麦とホップ
サッポロ ヱビスビール
アサヒ スタウト
花王 ニベアクリーム
フリーザーバッグ
えんぴつホルダー
たち吉 湯のみ
エースコック 勝浦タンタンメン
Suica
三菱鉛筆 プロッキー
ツクダオリジナル オセロゲーム
シボレーの自転車
サクラクレパス クーピーペンシル(前編)
サクラクレパス クーピーペンシル(後編)
RYU-RYU ポケットカレンダー
おやつカンパニー ベビースターラーメン
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……てなわけで、今日紹介するのは、こちら。
T-falの圧力鍋(ティファール オーセンティック ステンレス製 両手圧力鍋 10L IH対応)だ。
……といってもこの圧力鍋、じつはぼくの持ち物ではない。
おととし、南アルプスの山小屋で小屋番のアルバイトをしていたとき米を炊くのに使っていたものだ。
南アルプスは北アルプスの山域ほどには登山客の数は多くないが、それでも働いているぼくらからすれば、ぶっちゃけ「ふざけんなよお」と愚痴りたくなるほどの数の食事を毎日つくっていた。だけど、やっぱり山小屋に泊まるお客さんにとって一番の楽しみは食事だから、ブーブーいいながらも、ぼくらは必死こいていいもんを出していた。実際、料理の評判はよかったと思う。
で、やっぱり食事の決め手は、ご飯だ、っつうことで、このT-falの圧力鍋が活躍していた。
業務用サイズだから、いっぺんに1升や2升わけなく炊けてしまうのだ。そしてその炊き上がりだが、これがマジですばらしい。家庭で使っている電子ジャーとは次元がちがうのだ。この圧力鍋で炊いたご飯なら、おかずが何であれ、バケツで3杯は余裕で食える。
とはいえ、誰が炊いても完璧にできあがるわけではない。いくら鍋がすぐれものだからといって、米の研ぎ方が甘かったり、水加減をまちがったりすれば、「ん?」ってな具合になる。
どうすればうまい米が炊けるか。
カンだ。
電子ジャーのように、内側に「――3合――」「――2合――」みたいなラインが記してあるわけではないから、カンに頼るしかないのだ。手のひらを押しあててどこそこまで、といった目安はあるが、それでも最後の決め手はカンだ。
山小屋に入って2週間もすると、ぼくにもそのカンが培われた。んで、米炊きを得意とする管理人と競うように米を炊いたものだった。炊きあがったご飯を口にしては、「さすがおれが炊いた米だ」とか、「いやいやおれの方がうまいっしょ」とかいっては、切磋琢磨(?)していた。
ぼくは山小屋の仕事の中で、この米炊きとごみの焼却が好きだった。管理人(ぼくより三つか四つ若い)に訊くと、かれも米炊きと焼却はゆずれない、といっていた。好みがかぶるのだ。だから我先にと、すきを見て仕事にかかるのだが、そんなふうに競い合って仕事をした日々は今思うと楽しかった。
9月の半ばすぎになると、米炊きの仕事はほとんどぼくの持ち場になっていた。おそらくぼくの米炊きの実力を認めた管理人が手を引いたのだろう。勝った、とぼくは内心で浮かれていた。「米炊き」という料理の基本の仕事でトップに立った気分は、やはり格別だった。
9月の下旬になり、小屋閉めの日が近づいていった。客の数はめっきり減ったが、ぼくはあいかわらず米炊きの仕事をまかされていた。客がいなくても従業員たちの食事があるから、米炊きの仕事はつづくのだった。
山の上の季節の移りかわりは早く、9月の終わりともなればときおり雪が降る。早朝の気温は、ほとんど零下だ。沢からポンプアップする水も凍る寸前の冷たさだった。
当然、米を研ぐのもつらくなった。北国に住む主婦や料理人ならわかると思うが、手がマジでヤバイのだ。客がこない日などは、「今日のまかない、うどんにしましょうよ」と進言したくらいだ。だが「いや、米は必要だ。いつ客がくるかわからないし」といわれ、しぶしぶ、いや、泣く泣く米炊きにかかるのだった。
なるほど……
……とぼくはその頃になってようやく気づいた。
9月半ばから管理人が米炊きをしなくなったのは、これが理由だったのか。
「そうなんですね?」とぼくが訊くと、管理人は「気づくの遅いよお」とげらげら笑っていた。
……とまあ、懐かしい思いでなんぞを語ったが、このT-falの圧力鍋がすぐれものなのはまちがいない。
今回は業務用の10L対応サイズを紹介したが、もちろん家庭用サイズもあるから、ご飯好きの人は、ぜひ買ってみて。
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