世の中がどんなにくさりきってしまっても、本屋にいけば最高の友達に出逢えます。
こんにちは。今週も「道下森の本棚」の時間がやってきましたあ(^O^)/
さて、今日 紹介するのはこの本。
朝井リョウ著 / 桐島、部活やめるってよ だ。
この作品は、第22回小説すばる新人賞受賞作で、まあまあ話題になった小説だ。まずそのタイトルにひかれる。ぼくもそのクチだ。
で、発刊から1年以上経ってようやく手にしたのだが、新人の書いたものとしては、まあまあ読み応えがあったんじゃないかな。(おいおい、超上から目線だな) 特別にストーリー性があるわけでなく、いってみれば「雰囲気小説」なのだが、高校時代独特の時間の流れがひしひしと伝わってきて、読後の爽快感はわるくなかった。
いや、じつは正直いうと、かなりよかった(-_-;)
この手の本って、おもしろいかおもしろくないか、より、登場人物に共感できるかできないか、がでかいと思う。あるいはリアリティーを感じるかどうか。
で、ぼくは共感できた。それも、ものすごく。
この本を読んで、高校生って、どんなに時代がかわっても、その空気感はほとんど同じなんだなあ、と強く感じた。ぼくが高校生のとき(かなり前です…)に感じていたことと、この本に描かれている感性はほとんどかわらない。
たとえば、高校生のときって、イケてるやつ、イケてないやつ、でわけられていたと思う。(中学もかな?)
この本にも、随所にそんな表現があった。
本文から引用すると、
なんで高校のクラスって、こんなにもわかりやすく人間が階層化されるんだろう。男子のトップグループ、女子のトップグループ、あとまあそれ以外。ぱっと見て、一瞬でわかってしまう。
高校って、生徒がランク付けされる。なぜか、それは全員の意見が一致する。―中略― 大きく分けると目立つ人と目立たない人。運動部と文化部。
上か下か。
その階層化が、この物語の一つのテーマになっているのだ。
登場人物は5人(+数人)。それぞれが、上か下か、どちらかであり、その誰かしらに共感をおぼえると、物語に引きこまれる。この本は、そういう類の本だ。
ぼくが誰に共感をおぼえたかは、個人的な話なのでここではいわないでおこう。
かわりに、高校生の階層化について、ちょっと小話を……
……っていうか、これは中学生の階層化についてだけど……
ミュージシャンのNOKKO(ノッコ。元レベッカ)の、中学の卒業式のときの話。
担任の先生が最後のホームルームで、「まあ、どうせおまえらの中から有名人なんて出てきやしないとおもうけど……」みたいな話をしたらしい。それを聞いたNOKKOは、隣の席の男子に、「そんなのわかんないじゃんねえ?」とぼそっといったという。当時、NOKKOはおとなしい性格で、クラスの中での立場は、イケてるかイケてないかでいったら、明らかにイケてなかった。隣の席の男子は、「こいつ2軍(イケてない子たちの俗称)のくせに何いってんだよ」と思ったという。後にレベッカのNOKKOとしてデビューしたときはたまげた、と何かの番組でいっていた。
本の話とずれてしまったけど、何となく心に残っていたエピソードだったんで……
強引にまとめると、「桐島、部活やめるってよ」、おすすめですよ、ってことだ(^_^;)
ちっとグダグダな文章になったけど、今日はここてずらかる(死後)ぜ。
バイなら(死後)(^.^)/~~~
今までに紹介した「道下森の本棚」です。ぜひご覧になってください。
刑務所のリタヘイワース スティーブン・キング
オリジナルワンな生き方 ヒュー・マクラウド
スローカーブを、もう一球 山際淳司
リッツカールトンで育まれたホスピタリティノート 高野登
船に乗れ 藤谷治
ルリユールおじさん いせひでこ
超訳ニーチェの言葉
白銀ジャック 東野圭吾
神さまはハーレーに乗って ジョン・ブレイディ
気まぐれロボット 星新一
BRUTUS 2011 2/1号
男の作法
天国はまだ遠く 瀬尾まいこ
最後の授業 アルフォンス・ドーテ
モーラとわたし おーなり由子
老人と海 アーネスト・ヘミングウェイ
傷だらけの店長~それでもやらねばならない~ 伊達雅彦
Sports Graphic Number「スポーツグラフィック ナンバー」 3/24 ルーキー秘話
奇跡は路上に落ちている 軌保博光
小屋番三六五日
O型自分の説明書 Jamais Jamais
一瞬の風になれ 佐藤多佳子
バカでも年収1000万円 伊藤喜之
ユニット 佐々木譲
ホームへ
今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
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こんにちは。今週も「道下森の本棚」の時間がやってきましたあ(^O^)/
さて、今日 紹介するのはこの本。
朝井リョウ著 / 桐島、部活やめるってよ だ。
この作品は、第22回小説すばる新人賞受賞作で、まあまあ話題になった小説だ。まずそのタイトルにひかれる。ぼくもそのクチだ。
で、発刊から1年以上経ってようやく手にしたのだが、新人の書いたものとしては、まあまあ読み応えがあったんじゃないかな。(おいおい、超上から目線だな) 特別にストーリー性があるわけでなく、いってみれば「雰囲気小説」なのだが、高校時代独特の時間の流れがひしひしと伝わってきて、読後の爽快感はわるくなかった。
いや、じつは正直いうと、かなりよかった(-_-;)
この手の本って、おもしろいかおもしろくないか、より、登場人物に共感できるかできないか、がでかいと思う。あるいはリアリティーを感じるかどうか。
で、ぼくは共感できた。それも、ものすごく。
この本を読んで、高校生って、どんなに時代がかわっても、その空気感はほとんど同じなんだなあ、と強く感じた。ぼくが高校生のとき(かなり前です…)に感じていたことと、この本に描かれている感性はほとんどかわらない。
たとえば、高校生のときって、イケてるやつ、イケてないやつ、でわけられていたと思う。(中学もかな?)
この本にも、随所にそんな表現があった。
本文から引用すると、
なんで高校のクラスって、こんなにもわかりやすく人間が階層化されるんだろう。男子のトップグループ、女子のトップグループ、あとまあそれ以外。ぱっと見て、一瞬でわかってしまう。
高校って、生徒がランク付けされる。なぜか、それは全員の意見が一致する。―中略― 大きく分けると目立つ人と目立たない人。運動部と文化部。
上か下か。
その階層化が、この物語の一つのテーマになっているのだ。
登場人物は5人(+数人)。それぞれが、上か下か、どちらかであり、その誰かしらに共感をおぼえると、物語に引きこまれる。この本は、そういう類の本だ。
ぼくが誰に共感をおぼえたかは、個人的な話なのでここではいわないでおこう。
かわりに、高校生の階層化について、ちょっと小話を……
……っていうか、これは中学生の階層化についてだけど……
ミュージシャンのNOKKO(ノッコ。元レベッカ)の、中学の卒業式のときの話。
担任の先生が最後のホームルームで、「まあ、どうせおまえらの中から有名人なんて出てきやしないとおもうけど……」みたいな話をしたらしい。それを聞いたNOKKOは、隣の席の男子に、「そんなのわかんないじゃんねえ?」とぼそっといったという。当時、NOKKOはおとなしい性格で、クラスの中での立場は、イケてるかイケてないかでいったら、明らかにイケてなかった。隣の席の男子は、「こいつ2軍(イケてない子たちの俗称)のくせに何いってんだよ」と思ったという。後にレベッカのNOKKOとしてデビューしたときはたまげた、と何かの番組でいっていた。
本の話とずれてしまったけど、何となく心に残っていたエピソードだったんで……
強引にまとめると、「桐島、部活やめるってよ」、おすすめですよ、ってことだ(^_^;)
ちっとグダグダな文章になったけど、今日はここてずらかる(死後)ぜ。
バイなら(死後)(^.^)/~~~
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刑務所のリタヘイワース スティーブン・キング
オリジナルワンな生き方 ヒュー・マクラウド
スローカーブを、もう一球 山際淳司
リッツカールトンで育まれたホスピタリティノート 高野登
船に乗れ 藤谷治
ルリユールおじさん いせひでこ
超訳ニーチェの言葉
白銀ジャック 東野圭吾
神さまはハーレーに乗って ジョン・ブレイディ
気まぐれロボット 星新一
BRUTUS 2011 2/1号
男の作法
天国はまだ遠く 瀬尾まいこ
最後の授業 アルフォンス・ドーテ
モーラとわたし おーなり由子
老人と海 アーネスト・ヘミングウェイ
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Sports Graphic Number「スポーツグラフィック ナンバー」 3/24 ルーキー秘話
奇跡は路上に落ちている 軌保博光
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