北朝鮮による拉致被害者の早期救出を訴えるため、家族会などは5日、東京都内をデモ行進した。約1000人(主催者発表)が参加し、今年9月までに、北朝鮮が先送りしてきた拉致被害者の再調査をするよう、政府は働き掛けるべきだなどと訴えた。
行進に先立ち、家族会の飯塚繁雄代表(72)が「拉致問題は日本の重要課題として絶対に忘れてはならない」とあいさつ。横田めぐみさん=失跡当時(13)=の母早紀江さん(75)は「日朝交渉が途絶えたままで、子供たちは生殺しのような状態が続いている。早く助け出さなければ日本の土を踏むことができない」と訴えた。
(6月5日 時事通信)
こうしたニュースを耳にすると、決まって、「今は震災の復興の方が先だろ」とほざく馬鹿がいる。
実際に某匿名の掲示板に、そんな書きこみがあった。あたかも正義感を振りかざす口調で。
※そんな掲示板見なきゃいい、とも思うが、この記事を書くかどうかを確認すべく覗いてみた。そしたら案の定だった。
そういう馬鹿を、ぼくは心の底から軽蔑する。
マジで、馬鹿だ。クソだ。人の痛みが想像できない冷血人間だ。
たしかに震災の復興は、今の日本にとって最重要課題だ。ぼくもそう思う。そう思うからこそ、微力ながら復興支援のボランティアにも参加したし、義援金をつくる活動もしている。今月もまた宮城県にいって支援の手伝いにいく予定だ。それが終わっても、自分のできる範囲で支援をつづけていくつもりでいる。1円でも多くの義援金が必要だと思うし、1人でも多くの手が必要だと思うから。
しかし、それと同じように、北朝鮮拉致問題をはじめ、日本中、世界中のさまざまな問題にも目を向ける必要があるとぼくは思う。震災のニュースばかりが大きくて、他の問題が手薄になってはいけないと思う。
そうした問題に、大小などないのだから。
もちろん、どっちが先とか、まずはこっちを片づけてからとか、そういうものでもない。
震災の被害に遭った人たちにとっては震災の復興がすべてであり、北朝鮮による拉致被害者の家族会にとっては被害者の奪還がすべて。それだけのことだ。
あたりまえの話だ。
それを「今は震災の復興が先だろ」とか、「今はそれどころじゃないだろ」とか、「こんなときにデモなんてやるな、空気読め」とか、「こいつらが足を引っ張ってるんだ」とか、それは大きなまちがいだ。
そういうことをほざくやつらに、ぼくは訊きたい。
今、自分の家族が誘拐に遭ったとしたら、どうしますか?
今は震災の復興が先だから、とりあえず捜索願いは出さずにおこう、って考えますか?
何、おおげさなこといってんだ、って思うかもしれない。だけどそういうことだ。それとまったく同じことだ。
ニュースで報道されていることを、もっと親身になって考えないといけないと思う。北朝鮮の拉致問題のことを(あるいは他のさまざまな問題のことを)他人事だと思って観ているから、「今は震災の方が重要」などという意見が出てくるのだ。そういう人は、たぶん震災の被害に遭った人のことも、深くは思っていなのだと思う。ただでかいニュースとして扱われているから、「そっちが先」って思ってるだけだ。
こういうことを書くと、「じゃあ、おまえは震災はどうでもいいというのか?」と、かんちがいする人が出てくる。そうじゃない。そんなことをいっているのではない。
当事者にとっては、その人が抱えている問題こそがすべてなのだ、といっているのだ。
ぼくらは、何の被害にも遭っていないぼくらは、もっと当事者の痛みを感じながらニュースを観ないといけないと思う。
そうすれば自然と震災の被害者に向けて何かしたくなるし、北朝鮮の拉致問題に対しても、心から被害者の奪還を願う気持ちがめばえると思う。
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行進に先立ち、家族会の飯塚繁雄代表(72)が「拉致問題は日本の重要課題として絶対に忘れてはならない」とあいさつ。横田めぐみさん=失跡当時(13)=の母早紀江さん(75)は「日朝交渉が途絶えたままで、子供たちは生殺しのような状態が続いている。早く助け出さなければ日本の土を踏むことができない」と訴えた。
(6月5日 時事通信)
こうしたニュースを耳にすると、決まって、「今は震災の復興の方が先だろ」とほざく馬鹿がいる。
実際に某匿名の掲示板に、そんな書きこみがあった。あたかも正義感を振りかざす口調で。
※そんな掲示板見なきゃいい、とも思うが、この記事を書くかどうかを確認すべく覗いてみた。そしたら案の定だった。
そういう馬鹿を、ぼくは心の底から軽蔑する。
マジで、馬鹿だ。クソだ。人の痛みが想像できない冷血人間だ。
たしかに震災の復興は、今の日本にとって最重要課題だ。ぼくもそう思う。そう思うからこそ、微力ながら復興支援のボランティアにも参加したし、義援金をつくる活動もしている。今月もまた宮城県にいって支援の手伝いにいく予定だ。それが終わっても、自分のできる範囲で支援をつづけていくつもりでいる。1円でも多くの義援金が必要だと思うし、1人でも多くの手が必要だと思うから。
しかし、それと同じように、北朝鮮拉致問題をはじめ、日本中、世界中のさまざまな問題にも目を向ける必要があるとぼくは思う。震災のニュースばかりが大きくて、他の問題が手薄になってはいけないと思う。
そうした問題に、大小などないのだから。
もちろん、どっちが先とか、まずはこっちを片づけてからとか、そういうものでもない。
震災の被害に遭った人たちにとっては震災の復興がすべてであり、北朝鮮による拉致被害者の家族会にとっては被害者の奪還がすべて。それだけのことだ。
あたりまえの話だ。
それを「今は震災の復興が先だろ」とか、「今はそれどころじゃないだろ」とか、「こんなときにデモなんてやるな、空気読め」とか、「こいつらが足を引っ張ってるんだ」とか、それは大きなまちがいだ。
そういうことをほざくやつらに、ぼくは訊きたい。
今、自分の家族が誘拐に遭ったとしたら、どうしますか?
今は震災の復興が先だから、とりあえず捜索願いは出さずにおこう、って考えますか?
何、おおげさなこといってんだ、って思うかもしれない。だけどそういうことだ。それとまったく同じことだ。
ニュースで報道されていることを、もっと親身になって考えないといけないと思う。北朝鮮の拉致問題のことを(あるいは他のさまざまな問題のことを)他人事だと思って観ているから、「今は震災の方が重要」などという意見が出てくるのだ。そういう人は、たぶん震災の被害に遭った人のことも、深くは思っていなのだと思う。ただでかいニュースとして扱われているから、「そっちが先」って思ってるだけだ。
こういうことを書くと、「じゃあ、おまえは震災はどうでもいいというのか?」と、かんちがいする人が出てくる。そうじゃない。そんなことをいっているのではない。
当事者にとっては、その人が抱えている問題こそがすべてなのだ、といっているのだ。
ぼくらは、何の被害にも遭っていないぼくらは、もっと当事者の痛みを感じながらニュースを観ないといけないと思う。
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