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魂の落書き 〜おでんまちのひ 店主の日記〜

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東日本大震災、復興に向けての長い旅

このブログにも書いたが、5月2日から5日にかけて、岩手県岩泉町に東日本大震災の復興支援ボランティアにいってきた。→5/11付記事東日本大震災復興支援ボランティア~岩手県下閉伊郡岩泉町小本地区へ

地元の有志ボランティアの方たちと海岸付近の清掃作業をしたのだが、その人たちの話によると、ぼくらが作業した小本地区はだいぶ落ちつきを取り戻し、ボランティアとしての清掃作業は終了したらしい。

たった2日間とはいえ、小本地区の清掃作業にかかわった一員として、それはやっぱりうれしい一報だ。ぼくらが帰った後も(もちろんくる前からも)ずっと作業をつづけていた地元有志の人たちに、本当にお疲れさまでした、と心からねぎらいの言葉をかけたい。

もちろん、岩泉町にも地震や津波によって亡くなられた方々は数多くいて、そのご家族にとっては悲しみはつづくだろう。生存した方たちの中にも、いまだ避難所暮らしを強いられている人もおおぜいいる。そういう人たちにしてみれば、本当の意味での復興なんて永遠にこないのかもしれない。

また、岩泉は比較的被害が小さかったが、隣の宮古市や田野畑村などは、まだまだ作業が終わっていない場所、手つかずの場所が無数にある。さらに、山田町、釜石市、大槌町、大船渡市、あるいは宮城県、福島県と、その範囲はあまりにも広い。

そう考えると、復興への道の果てしなさに絶望しそうになる。

小本地区にしたって、清掃作業(一般にいうガレキ撤去)がいったん落ちついたというだけで、完全に元通りになったというわけではないのだ。

それでも、それでも、小さい範囲とはいえ一つの区切りができたのは、やっぱりうれしいことだ。自分がかかわった町の話ならなおさらだ。

くり返すが、この震災によって命を落とされた方、いまだ行方不明の方、その関係者、避難所暮らしを強いられている方、そういう人たちの悲しみを無視しているのではない。その人たちのことを思えば、当然、胸は痛む。

だけど、だからといって、被災していないぼくらまでが絶望していたのでは、復興への道は一向に進めないのだ。

ぼくは悲しみのどん底にいる人に何かを与えてやる術を持っていないし、かれらに対して言葉で何かを伝えることもできない。がんばれとか、希望を持ってとか、勇気とか、元気とか、笑顔とか、それを口にしたり書いたりするのは簡単だけど、その言葉をかれらに届ける力はぼくにはない。

ぼくができることといえば、現地にいって作業をする、それだけだ。

だから、岩泉町に復興の手伝いをしにいったし、その作業がひとまずの終わりを迎えたのだから、そこは素直に喜びたい。

そして、その上で、まだ人手を必要としているところがあれば、ぼくは喜んでいくつもりだ。

今週末は、宮城県に出かけていく。

そこにもまた、途方もない津波の爪跡が横たわっているだろう。その光景にショックを受け、しばし立ちつくすだろう。それでもぼくはやる。小本での作業のときのように、小さな力を一つひとつぶつけて、復興の旅を1ミリでも進めたい。

そう思っている。



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