このブログでもたびたび表現しているが、ぼくはムカつくやつにはムカつく態度で接することが正義だと思っていた。あるいは卑怯な人間に対して、おまえは卑怯だと気づかせるよう、きつい態度で接してきた。または駄目な人間に対しては、人間のクズだと決めつけ、冷たく接してきた。
そうすることで、かれらが何かに気づけばいい。自分は正義感を持って、あえてそうしているのだ。そう自分にいい聞かせて……。
しかし、それはまちがいだったと気づいた。
正すべきは他人ではなく、自分だったのだ。
自分の態度さえ正しいなら、自分の居場所も正しい場所であるはずなのだ。自分自身が殺伐とした態度でいるから、世界も殺伐としていたのだ。
そう気づいたのは、ある言葉に出逢ったからだ。
マハトマ・ガンジーの言葉。
こんな言葉だ。
「目には目を」という考え方では、
世界中の目をつぶしてしまうことになる。
ガーンときた。もう、ハンマーか何かでぶったたかれた感じだ。まさに、ぼくにあてた言葉ではないか。
またガンジーはこうもいっている。
弱い者ほど相手を許すことができない。
許すということは、強さの証だ。
この言葉にも打ちのめされた。「あいつ絶対(ぜってー)許さねえ」が口癖のぼくにとって、この言葉は愛に満ちあふれすぎていて、受け止めると心がパンクしてしまいそうだった。
で、かわろう、と思った。人にやさしく接する。そしてつねにおだやかな心持でいる、と。
肉体労働の常で、仕事が忙しくなってくるとスポーツの試合のように熱くなってしまい、ついつい、サボっているやつや無駄な動きをしているやつを見て、「ふざけんな」といらついた態度を取りそうになる。怒りのオーラを発散してしまうのだ。
そこをぐっとこらえ、おだやかに自分の思いを伝える。「ごめんね、時間ないから、ちょいとピッチ上げて」という感じに。
また車の運転でも、いらいらしないようにしている。へんな割りこみをしてきたやつにクラクションを鳴らしたり、のろい車を後ろからあおったり、そういう行為をすべてやめた。そしてできるだけ道をゆずるよう、運転の態度をかえた。
そうやって、1日、また1日と、おだやかでいることをつづけていくうちに、努力せずとも、自然にそのような態度が取れるようになった。
自分の性格をかえるってのは、簡単なことではない。
だけど、かわらなきゃいけないんだ、と思う。
今いる世界が自分の求めている場所とちがうから、自分の求める世界の住人になるために、世界をかえるのではなく、自分がかわる。
だからこれからは、でっかい心を持って、人と接しようと思う。
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そうすることで、かれらが何かに気づけばいい。自分は正義感を持って、あえてそうしているのだ。そう自分にいい聞かせて……。
しかし、それはまちがいだったと気づいた。
正すべきは他人ではなく、自分だったのだ。
自分の態度さえ正しいなら、自分の居場所も正しい場所であるはずなのだ。自分自身が殺伐とした態度でいるから、世界も殺伐としていたのだ。
そう気づいたのは、ある言葉に出逢ったからだ。
マハトマ・ガンジーの言葉。
こんな言葉だ。
「目には目を」という考え方では、
世界中の目をつぶしてしまうことになる。
ガーンときた。もう、ハンマーか何かでぶったたかれた感じだ。まさに、ぼくにあてた言葉ではないか。
またガンジーはこうもいっている。
弱い者ほど相手を許すことができない。
許すということは、強さの証だ。
この言葉にも打ちのめされた。「あいつ絶対(ぜってー)許さねえ」が口癖のぼくにとって、この言葉は愛に満ちあふれすぎていて、受け止めると心がパンクしてしまいそうだった。
で、かわろう、と思った。人にやさしく接する。そしてつねにおだやかな心持でいる、と。
肉体労働の常で、仕事が忙しくなってくるとスポーツの試合のように熱くなってしまい、ついつい、サボっているやつや無駄な動きをしているやつを見て、「ふざけんな」といらついた態度を取りそうになる。怒りのオーラを発散してしまうのだ。
そこをぐっとこらえ、おだやかに自分の思いを伝える。「ごめんね、時間ないから、ちょいとピッチ上げて」という感じに。
また車の運転でも、いらいらしないようにしている。へんな割りこみをしてきたやつにクラクションを鳴らしたり、のろい車を後ろからあおったり、そういう行為をすべてやめた。そしてできるだけ道をゆずるよう、運転の態度をかえた。
そうやって、1日、また1日と、おだやかでいることをつづけていくうちに、努力せずとも、自然にそのような態度が取れるようになった。
自分の性格をかえるってのは、簡単なことではない。
だけど、かわらなきゃいけないんだ、と思う。
今いる世界が自分の求めている場所とちがうから、自分の求める世界の住人になるために、世界をかえるのではなく、自分がかわる。
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