山の仲間から誘いを受け、山梨県の不老山に登ってきた。
不老山は標高839.4m、コースタイムも1時間半程度の低山だ。山のキャリアがそこそこある男2人が登る山としては物足りないが、ゴールデンウィーク真っただ中ということもあり、人ゴミを避けて計画を立てた結果、ガイドブックに載っていないこの山に決まったのだ。また、ぼくが2年ほど山から遠ざかっているのも考慮してのことだった。
中央本線上野原駅に10時半待ち合わせ。前日、遅くまで店があったぼくにはありがたいスケジュール。これも低山ならでは、だ。
10時5分、上野原に到着。

おお、駅前の風景が古めかしくて、旅情をかきたてられるぜ。
バスで不老下へ。
ここから往復3時間足らずの山登りがはじまる。
相棒のOさん。かれと会うのも約4年ぶりだ。

ちなみに、かれは聴覚障害を持っている。だから会話はすべて手話でおこなう。
手話、ひさしぶりだから、思うように手が動かない。かつては私的な場であれば、手話通訳もできるほどだったのにな。
まあ、心が通じ合えばいいのさ。山の友達に、必要以上の言葉はいらない。
2人、もくもくと歩き、登山口へ。

計画は成功。ゴールデンウィークだというのに、ほとんど人とすれちがわない。静かな山登り。名のある山だったら、こうはいかなかった。
途中、金毘羅宮に立ちよる。

そこからの眺めもわるくない。

さらに登る。

低山ながら、意外と急登。
そして、山頂へ。

南側の眺めがいい。写真ではわからないが富士山も見える。

昼飯。レーズンの食パンにチーズをはさみ、トマトスープとともにぱくつく。
1時間ほど休んで下山。

下りは速い。2人とも、ほとんど小走りだ。
で、無事、下山。
バスで上野原駅に戻り、列車ら乗って高尾まで。ここで温泉に入る。
温泉から出て、駅前の居酒屋で打ち上げ。
ここで2人の近況について語った。Oさん、外資系のでっかい会社に勤めていたのだが、昨年、「肩たたき」にあったらしい。次の仕事は、5月の中旬すぎにはじまるという。
ぼくもぼくで、Oさんと会わない4年間で人生が大きくかわった。自分の店を持つべく、今は料理の道を歩いている。そんな話を、ようやく思い出してきた手話で話す。
ビール2本(おれはいつだって生ビールじゃなく瓶ビールだ)、芋焼酎のロックを2杯、飲みほしたところで時計を見ると、9時ちょっとすぎ。まだまだイケるじゃん……
……と思うが、ここは高尾なのだった。自宅のある千葉まで2時間以上かかる。そろそろ引き上げようか。
京王線の列車で帰るOさんと、握手で別れた。
マタ、イッショニ、ヤマニノボロウ。
この手話だけは、どんなに離れていても忘れない。かれと出逢い、友達になってから、何度も交わした言葉だから。
マタ、イッショニ、ヤマニノボロウ。
ズットズット、イッショニ、ヤマニノボロウ。
不老山は標高839.4m、コースタイムも1時間半程度の低山だ。山のキャリアがそこそこある男2人が登る山としては物足りないが、ゴールデンウィーク真っただ中ということもあり、人ゴミを避けて計画を立てた結果、ガイドブックに載っていないこの山に決まったのだ。また、ぼくが2年ほど山から遠ざかっているのも考慮してのことだった。
中央本線上野原駅に10時半待ち合わせ。前日、遅くまで店があったぼくにはありがたいスケジュール。これも低山ならでは、だ。
10時5分、上野原に到着。

おお、駅前の風景が古めかしくて、旅情をかきたてられるぜ。
バスで不老下へ。
ここから往復3時間足らずの山登りがはじまる。
相棒のOさん。かれと会うのも約4年ぶりだ。

ちなみに、かれは聴覚障害を持っている。だから会話はすべて手話でおこなう。
手話、ひさしぶりだから、思うように手が動かない。かつては私的な場であれば、手話通訳もできるほどだったのにな。
まあ、心が通じ合えばいいのさ。山の友達に、必要以上の言葉はいらない。
2人、もくもくと歩き、登山口へ。

計画は成功。ゴールデンウィークだというのに、ほとんど人とすれちがわない。静かな山登り。名のある山だったら、こうはいかなかった。
途中、金毘羅宮に立ちよる。

そこからの眺めもわるくない。

さらに登る。

低山ながら、意外と急登。
そして、山頂へ。

南側の眺めがいい。写真ではわからないが富士山も見える。

昼飯。レーズンの食パンにチーズをはさみ、トマトスープとともにぱくつく。
1時間ほど休んで下山。

下りは速い。2人とも、ほとんど小走りだ。
で、無事、下山。
バスで上野原駅に戻り、列車ら乗って高尾まで。ここで温泉に入る。
温泉から出て、駅前の居酒屋で打ち上げ。
ここで2人の近況について語った。Oさん、外資系のでっかい会社に勤めていたのだが、昨年、「肩たたき」にあったらしい。次の仕事は、5月の中旬すぎにはじまるという。
ぼくもぼくで、Oさんと会わない4年間で人生が大きくかわった。自分の店を持つべく、今は料理の道を歩いている。そんな話を、ようやく思い出してきた手話で話す。
ビール2本(おれはいつだって生ビールじゃなく瓶ビールだ)、芋焼酎のロックを2杯、飲みほしたところで時計を見ると、9時ちょっとすぎ。まだまだイケるじゃん……
……と思うが、ここは高尾なのだった。自宅のある千葉まで2時間以上かかる。そろそろ引き上げようか。
京王線の列車で帰るOさんと、握手で別れた。
マタ、イッショニ、ヤマニノボロウ。
この手話だけは、どんなに離れていても忘れない。かれと出逢い、友達になってから、何度も交わした言葉だから。
マタ、イッショニ、ヤマニノボロウ。
ズットズット、イッショニ、ヤマニノボロウ。
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