やっぱり今はサッカーの話をすべきかなと思う。
FIFAワールドカップカタール2022が開幕した。世界で最も熱い大会といわれるだけあって、メディアはサッカー一色だ。日本も出場していて、初戦のドイツ戦に勝利した。この劇的な勝利で、盛り上がりにさらに火がついた。
やったあ〜っ、とは、個人的にはならない。日本代表が勝って、世間は盛り上がっているけど、そうやって盛り上がれば盛り上がるほど、店は閑古鳥が鳴くのだ。そう死活問題なのだ。
まだ今回はいい。おでんが恋しいこの時期での開催だから、ダメージは少ない。前回のロシア大会のときは夏だったから、そりゃあもうヤバかった。日本代表の初戦の日は、オープン以来はじめての坊主(お客さんゼロ=売り上げゼロ)の危機を迎えたほどだ。結果的には遅い時間に2人(1人×2)きてくれたが、あのときの精神が崩壊しそうな感じは2度と味わいたくない。
で、今回のワールドカップだが、ドイツに勝ったその日は、雨で祝日だったということもあり、やっぱり静かな夜となった。試合がはじまる前に軽く1杯飲りにきたという方が2人(1人×2)、まったくをもってワールドカップに興味がない方々が2組(2人+3人)、それがすべてだ。最後のお客さんが帰ったのが9時50分頃で、その後は誰もこなかったので、洗い物をしながら、ぼくもiPadで試合を観戦した。
で、見事に、というか、まさかの逆転勝利。その快挙に日本中が歓喜したにちがいないが、やっぱりぼくは複雑な思いだった。
これでしばらくは店はやばくなるなあ……
寒いこの時期だからダメージは少ないといったが、逆にいえば今はかきいれどきなわけで、これでもかというくらいにお客さんがきてくれないと困るのだ。だから、やっぱり、やったあ、とはならない。
だけどその一方で、そんなちっぽけな自分を打ちのめしてくれ、という思いもある。おれの店の売り上げなんて些細な問題だ、と思えるくらいに、おれを感動させてくれ、熱くしてくれ、そんな矛盾した思いもどこかにあるのだ。
理屈じゃないのだ。スポーツには、そういう力が宿っていると思うのだ。
3年前のラクビーのワールドカップのときもそうだった。自国開催ということもあって、大会前からメディアの盛り上げ方はすごかった。あのときも、ああまた店が暇になるなあと思ったものだった。しかしどうだ。日本チームの戦いに胸を打たれたぼくは、いつしか誰よりも応援に熱を入れていた。店の売り上げなんてどうでもいいから、勝って勝って勝ちまくって、もっとおれを熱くしてくれ、と心から思った。
それがスポーツだ。スポーツが持つ力ってやつだ。
そこから力をもらい、自分もがんばろうって気持ちになる。かれらに負けずに、自分も戦ってやろうという気持ちになる。
もともとぼくはスポーツ少年で、前にも書いたが小学5年生から中学3年までサッカーに明け暮れていたのだ。高校からはべつのスポーツに熱を入れたが、社会人になってからふたたび友人らと草サッカーのチームをつくり、月1から月2で集まっては、似たようなレベルのチームと試合した。代表の試合にも足を運んだ。青いレプリカユニフォームを着て、スタンドから選手に声を送ったものだった。日本代表の戦いに何度も勇気をもらい、自分も戦ってやると力をみなぎらせた。ちなみに今回の代表監督の森保さんの応援歌もソラで歌える。
そんなふうだったのだが、店を持った今は自分のことで手一杯で、スポーツを観ることはほとんどなくなった。
だけど心のどこかで、熱くなりたいという思いはくすぶっている。
だから応援はしないが、期待はしている。
熱い試合を。胸を打たれるくらいの熱い戦いを。
これを書いている今の時点で、日本は1勝1敗でグループ2位につけている。ドイツ戦に勝利したものの、コスタリカに手痛い1敗を喫したのだ。監督の采配がどうとか、戦犯はあいつだとか、そんなことはどうだっていい。録画してた試合を観たが戦ってはいなかったように思う。少なくとも、ぼくは熱くなれなかった。
次戦のスペインは相当に強い。普通にやったら負ける。
崖っぷちだ。
そこから見事勝ち上がれるか。試合は12月1日28時(2日4時)。ちょうど店の片づけが終わる時間だから、もしかしら観るかもしれない。いや、観る。少なくとも前半は観てやる。
その試合で、ぼくを打ちのめしてほしい。熱くしてほしい。
ぼくも戦う。考えてみれば、たかがワールドカップくらいで閑古鳥が鳴くようじゃ駄目なのだ。もっともっと戦って、高みに上っていかなきゃ駄目だ。何があってもびくともしない店にする。それをするのは自分だ。自分が戦うのだ。
戦おう。
日本代表よ、ともに戦おう。
当店のホームページはこちらから
FIFAワールドカップカタール2022が開幕した。世界で最も熱い大会といわれるだけあって、メディアはサッカー一色だ。日本も出場していて、初戦のドイツ戦に勝利した。この劇的な勝利で、盛り上がりにさらに火がついた。
やったあ〜っ、とは、個人的にはならない。日本代表が勝って、世間は盛り上がっているけど、そうやって盛り上がれば盛り上がるほど、店は閑古鳥が鳴くのだ。そう死活問題なのだ。
まだ今回はいい。おでんが恋しいこの時期での開催だから、ダメージは少ない。前回のロシア大会のときは夏だったから、そりゃあもうヤバかった。日本代表の初戦の日は、オープン以来はじめての坊主(お客さんゼロ=売り上げゼロ)の危機を迎えたほどだ。結果的には遅い時間に2人(1人×2)きてくれたが、あのときの精神が崩壊しそうな感じは2度と味わいたくない。
で、今回のワールドカップだが、ドイツに勝ったその日は、雨で祝日だったということもあり、やっぱり静かな夜となった。試合がはじまる前に軽く1杯飲りにきたという方が2人(1人×2)、まったくをもってワールドカップに興味がない方々が2組(2人+3人)、それがすべてだ。最後のお客さんが帰ったのが9時50分頃で、その後は誰もこなかったので、洗い物をしながら、ぼくもiPadで試合を観戦した。
で、見事に、というか、まさかの逆転勝利。その快挙に日本中が歓喜したにちがいないが、やっぱりぼくは複雑な思いだった。
これでしばらくは店はやばくなるなあ……
寒いこの時期だからダメージは少ないといったが、逆にいえば今はかきいれどきなわけで、これでもかというくらいにお客さんがきてくれないと困るのだ。だから、やっぱり、やったあ、とはならない。
だけどその一方で、そんなちっぽけな自分を打ちのめしてくれ、という思いもある。おれの店の売り上げなんて些細な問題だ、と思えるくらいに、おれを感動させてくれ、熱くしてくれ、そんな矛盾した思いもどこかにあるのだ。
理屈じゃないのだ。スポーツには、そういう力が宿っていると思うのだ。
3年前のラクビーのワールドカップのときもそうだった。自国開催ということもあって、大会前からメディアの盛り上げ方はすごかった。あのときも、ああまた店が暇になるなあと思ったものだった。しかしどうだ。日本チームの戦いに胸を打たれたぼくは、いつしか誰よりも応援に熱を入れていた。店の売り上げなんてどうでもいいから、勝って勝って勝ちまくって、もっとおれを熱くしてくれ、と心から思った。
それがスポーツだ。スポーツが持つ力ってやつだ。
そこから力をもらい、自分もがんばろうって気持ちになる。かれらに負けずに、自分も戦ってやろうという気持ちになる。
もともとぼくはスポーツ少年で、前にも書いたが小学5年生から中学3年までサッカーに明け暮れていたのだ。高校からはべつのスポーツに熱を入れたが、社会人になってからふたたび友人らと草サッカーのチームをつくり、月1から月2で集まっては、似たようなレベルのチームと試合した。代表の試合にも足を運んだ。青いレプリカユニフォームを着て、スタンドから選手に声を送ったものだった。日本代表の戦いに何度も勇気をもらい、自分も戦ってやると力をみなぎらせた。ちなみに今回の代表監督の森保さんの応援歌もソラで歌える。
そんなふうだったのだが、店を持った今は自分のことで手一杯で、スポーツを観ることはほとんどなくなった。
だけど心のどこかで、熱くなりたいという思いはくすぶっている。
だから応援はしないが、期待はしている。
熱い試合を。胸を打たれるくらいの熱い戦いを。
これを書いている今の時点で、日本は1勝1敗でグループ2位につけている。ドイツ戦に勝利したものの、コスタリカに手痛い1敗を喫したのだ。監督の采配がどうとか、戦犯はあいつだとか、そんなことはどうだっていい。録画してた試合を観たが戦ってはいなかったように思う。少なくとも、ぼくは熱くなれなかった。
次戦のスペインは相当に強い。普通にやったら負ける。
崖っぷちだ。
そこから見事勝ち上がれるか。試合は12月1日28時(2日4時)。ちょうど店の片づけが終わる時間だから、もしかしら観るかもしれない。いや、観る。少なくとも前半は観てやる。
その試合で、ぼくを打ちのめしてほしい。熱くしてほしい。
ぼくも戦う。考えてみれば、たかがワールドカップくらいで閑古鳥が鳴くようじゃ駄目なのだ。もっともっと戦って、高みに上っていかなきゃ駄目だ。何があってもびくともしない店にする。それをするのは自分だ。自分が戦うのだ。
戦おう。
日本代表よ、ともに戦おう。
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