ルリユールおじさん いせひでこ

世の中がどんなにくさりきってしまったとしても、本屋にいけば、最高の友達に出逢えます。
こんにちは。木曜恒例「道下森の本棚」の時間がやってまいりました。(なんのこっちゃ)

前置きはさておき、今週、紹介する本は、

ルリユールおじさん 新品価格 ￥1,680から (2010/12/7 21:02時点)

いせひでこ作　「ルリユールおじさん」だ。

絵本だね。

大人が読んでも感動できる絵本。その最たるものといえよう。

何？　べた褒めしすぎ？　表現がとぼしすぎ？

じゃあ何ですかい？　「絵本の大革命やあ」とでも声を張り上げりゃいいんかい？(古いっつうの)

とにかく、いいもんはいいのだ。

どういいのか、って？

絵本だから、口で説明してもなあ……

だったらその絵を見せろ？

あんた、さっきからちょっとずうずうしい人だね。

まあいいや。特別に、ちらっとのぞき見させたろ。特別だからね。



どうだ？　いい感じっしょ？

何？　いまいちよくわからない？

じゃあ、もう１ページ。ストーリーがわからないように……




読みたくなってきたっしょ？

ん？　そうでもない？

じゃあ、もういっちょう。




もっとくれ？

こまった人だね。ほい。




もういっちょいこか。




どう？

よさそうじゃねえ？

まあ、雰囲気はこんな感じだ。



で、物語の舞台はパリ。

登場人物は、植物が大好きな女の子と、ルリユールを職業とする初老の男。
その２人だけ。ほかにチョイ役が何人か。

ルリユールってのは、本の修理屋で、ヨーロッパ特有の職業だ。

女の子が、ある日たいせつにしていた植物図鑑をバラバラにしてしまう。そこで街へいき、本を直してくれる人をさがす。そしてこの老ルリユールと出逢う……といった物語だ。

女の子と、老ルリユール。
２人の人生の物語だ。

ともに歩む２人の人生じゃないよ。そんなのはありきたりだ。この絵本は、まったくべつべつに歩む２人の人生の物語だ。その２人が、長い人生の中で、たった一度、交差する。物語はそこを描いている。深いし、心にぐっとくる絵本だ。

いえるのは、ここまで。

何？　もっと教えろ？

駄目！

あとはぜひ、買って読んでほしい。

読んでみてよかったら、友達とか恋人とか、大事な人にプレゼントするのもいいかもね。

おっ、この人センスいいじゃん、って思われることうけあいだ。

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