ユニット 佐々木譲
世の中がどんなにくさりきってしまっても、本屋にいけば最高の友達に出逢えます。
こんにちは~ 今週も「道下森の本棚」の時間がやってきました(^O^)/
さて、今日紹介するのはこれ。
佐々木譲著「ユニット」だ。
まずは、恒例の裏表紙の概要。
十七歳の少年に妻を陵辱され殺された男、真鍋。警察官である夫の家庭内暴力に苦しみ、家を飛び出した女、祐子。やがて二人は同じ職場で働くことになる。ある日、少年の出所を知った真鍋は復讐を決意。一方、祐子にも夫の執拗な追跡の手が迫っていた。少年犯罪と復讐権、さらに家族のあり方を問う長編。
佐々木譲は、バイク小説を出してた頃によく読んでいて、その世界観に共感していた。文体も好みで、けっこうファンだったのだが、徐々にバイク小説を書かなくなり、またぼく自身もオートバイに乗らなくなったこともあって、ここ15年近くは佐々木譲は読んでいなかった。
だけど気にはなっていた。
気にはなっていたが、あつかうテーマが重く、何となく敬遠していたのだ。
今回、佐々木譲の本を手にしたのに、特別な理由はない。何となく、そろそろ読んでみようか、という気になったのだ。
で、この「ユニット」を手にしたのだが、結論からいうと、よかった。マジでよかった。熱中できる本を読んでる期間は、それがあるだけで生活が楽しくなるものだが、その感覚をひさびさに味わった。先が気になって、ついつい寝不足覚悟で読みふける、ってのも、ひさしぶりに体験した。
少年犯罪と家庭内暴力という二つの問題をテーマにしているのだが、グダグダとそればかりを掘り下げる小説でないのがいい。あくまで読み手を楽しませるためのエンターテイメント小説に徹している。それが読んでいて心地よかった。
家庭内暴力と少年犯罪(母子殺害)。
どちらも人として決して許せない愚劣な行為だ。それを犯したクソどものなりゆきを、期待をこめて(もちろん地獄へ落ちろと願って)読むという、一歩まちがえば危険な精神状態での読書は、ぶっちゃけ快感だ。
果たして、そのクソどもは地獄へ落ちたかどうかは、ぜひ本書を読んでたしかめてほしい。
道下森の本棚 過去ログです。ぜひ、ご覧ください。
刑務所のリタヘイワース スティーブン・キング
オリジナルワンな生き方 ヒュー・マクラウド
スローカーブを、もう一球 山際淳司
リッツカールトンで育まれたホスピタリティノート 高野登
船に乗れ 藤谷治
ルリユールおじさん いせひでこ
超訳ニーチェの言葉
白銀ジャック 東野圭吾
神さまはハーレーに乗って ジョン・ブレイディ
気まぐれロボット 星新一
BRUTUS 2011 2/1号
男の作法
天国はまだ遠く 瀬尾まいこ
最後の授業 アルフォンス・ドーテ
モーラとわたし おーなり由子
老人と海 アーネスト・ヘミングウェイ
傷だらけの店長~それでもやらねばならない~ 伊達雅彦
Sports Graphic Number「スポーツグラフィック ナンバー」 3/24 ルーキー秘話
奇跡は路上に落ちている 軌保博光
小屋番三六五日
O型自分の説明書 Jamais Jamais
一瞬の風になれ 佐藤多佳子
バカでも年収1000万円 伊藤喜之
ホームへ
今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
応援のクリックをしていただけると、励みになります。
↓

こんにちは~ 今週も「道下森の本棚」の時間がやってきました(^O^)/
さて、今日紹介するのはこれ。
佐々木譲著「ユニット」だ。
まずは、恒例の裏表紙の概要。
十七歳の少年に妻を陵辱され殺された男、真鍋。警察官である夫の家庭内暴力に苦しみ、家を飛び出した女、祐子。やがて二人は同じ職場で働くことになる。ある日、少年の出所を知った真鍋は復讐を決意。一方、祐子にも夫の執拗な追跡の手が迫っていた。少年犯罪と復讐権、さらに家族のあり方を問う長編。
佐々木譲は、バイク小説を出してた頃によく読んでいて、その世界観に共感していた。文体も好みで、けっこうファンだったのだが、徐々にバイク小説を書かなくなり、またぼく自身もオートバイに乗らなくなったこともあって、ここ15年近くは佐々木譲は読んでいなかった。
だけど気にはなっていた。
気にはなっていたが、あつかうテーマが重く、何となく敬遠していたのだ。
今回、佐々木譲の本を手にしたのに、特別な理由はない。何となく、そろそろ読んでみようか、という気になったのだ。
で、この「ユニット」を手にしたのだが、結論からいうと、よかった。マジでよかった。熱中できる本を読んでる期間は、それがあるだけで生活が楽しくなるものだが、その感覚をひさびさに味わった。先が気になって、ついつい寝不足覚悟で読みふける、ってのも、ひさしぶりに体験した。
少年犯罪と家庭内暴力という二つの問題をテーマにしているのだが、グダグダとそればかりを掘り下げる小説でないのがいい。あくまで読み手を楽しませるためのエンターテイメント小説に徹している。それが読んでいて心地よかった。
家庭内暴力と少年犯罪(母子殺害)。
どちらも人として決して許せない愚劣な行為だ。それを犯したクソどものなりゆきを、期待をこめて(もちろん地獄へ落ちろと願って)読むという、一歩まちがえば危険な精神状態での読書は、ぶっちゃけ快感だ。
果たして、そのクソどもは地獄へ落ちたかどうかは、ぜひ本書を読んでたしかめてほしい。
道下森の本棚 過去ログです。ぜひ、ご覧ください。
刑務所のリタヘイワース スティーブン・キング
オリジナルワンな生き方 ヒュー・マクラウド
スローカーブを、もう一球 山際淳司
リッツカールトンで育まれたホスピタリティノート 高野登
船に乗れ 藤谷治
ルリユールおじさん いせひでこ
超訳ニーチェの言葉
白銀ジャック 東野圭吾
神さまはハーレーに乗って ジョン・ブレイディ
気まぐれロボット 星新一
BRUTUS 2011 2/1号
男の作法
天国はまだ遠く 瀬尾まいこ
最後の授業 アルフォンス・ドーテ
モーラとわたし おーなり由子
老人と海 アーネスト・ヘミングウェイ
傷だらけの店長~それでもやらねばならない~ 伊達雅彦
Sports Graphic Number「スポーツグラフィック ナンバー」 3/24 ルーキー秘話
奇跡は路上に落ちている 軌保博光
小屋番三六五日
O型自分の説明書 Jamais Jamais
一瞬の風になれ 佐藤多佳子
バカでも年収1000万円 伊藤喜之
ホームへ
今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
応援のクリックをしていただけると、励みになります。
↓

スポンサーサイト