やがて笛が鳴り、僕らの青春は終わる 三田誠広
世の中がどんなにくさりきってしまっても、本屋にいけば最高の友達に出逢えます。
こんにちは。「道下森の本棚」の時間がやってきました。
さてさて、今日ご紹介する本は、こちら。

三田誠広著「やがて笛が鳴り、僕らの青春は終わる」だ。
ぼくがこの本を手にしたのは、中学2年生から3年生に上がる春休みだった。大阪から父の兄、つまり伯父が遊びにきていて、ぼくと弟に500円分の図書券をくれたのだ。今思うと、1980年代という時代を考慮してもシケタ額のこづかい(それも本しか買えない)だったが、ぼくも弟も大喜びで本屋へと走った。
近所にも本屋はあったが、2人とも特別な思いを抱いていたので(図書券というのが何となく魅惑的なチケットに思えた)、千葉駅まで遠征した。駅でいえば2駅の距離を、チャリンコを走らせて。訪れたのは「千葉そごう」。当時はこのデパートの本売り場が、ぼくの行動圏の中で最も品ぞろえが豊富だった(と感じていた)。
売り場につくと、ぼくは真っ先に雑誌のコーナーに向かった。たぶん伯父はかわいい甥っ子に、小説でも買ってほしい願いをこめて図書券を贈ったのだろう。また父は父で、その図書券で息子が参考書でも買ってくれればうれしいと思っていたにちがいない。馬鹿野郎、とぼくは思った。もらっちまったもんは俺のもんだ。だから好きに使わせてもらう。ぼくはサッカーマガジンを買うつもりでいた。その月は友達と遊びすぎてこづかいを使い果たしてしまい、サッカーマガジンを買えなくなっていたのだ。
ぼくはサッカーマガジンを見つけると、さっと手に取り、レジに向かった。そのとき視界の隅に弟が映った。そういえば、あいつは何を買うんだろう。
「あ、兄ちゃん」
ぼくを見つけると、弟は笑みを向けてきた。
「おう。おまえ何にしたんだ?」
「これ」
といって見せたのは、文庫本だった。
「何だよ、星新一か?」
星新一は、ちょっと前に2人してハマっていたショートショートの作家だ(参照1/6「きまぐれロボット 星新一」)。だがぼくも弟も最近では飽きてしまい、すっかり読まなくなった。そいつをふたたび読もうというのだろうか。
「ちがうよ。赤川次郎だよ」
何?! とぼくは内心であせった。こいつ、いつの間に小説なんぞに目覚めやがったんだ?
「兄ちゃんは?」
「俺か? あ、うん、そ、そうだな……、俺は何にしようかなあ」
「あ、サッカーマガジンにしたの?」
「えっ? あ、いや、これはやめた。俺も小説にしよう」
ぼくは手にしていたサッカーマガジンをしぶしぶ雑誌コーナーに戻すと、文庫本の棚へと移動した。小説なんて読みたくなかったが、弟が赤川次郎を買ったのに、兄貴のぼくがサッカーマガジンでは、帰宅後、伯父と父に何をいわれるかわからない。こいつよけいなもん買いやがって、と弟をぶん殴りたい衝動に駆られたが、ぶん殴ってもいい理由など世界中さがしても見つかるはずもなかった。
文庫本コーナーにたどりついたものの、読みたいものなどなかった。星新一はもう飽き飽きだったし、夏目漱石だとか川端康成だとかはめんどうくさそうだし。弟が手にしている赤川次郎はぼくも名前くらいは知っていたが、読みたいとは思わなかった。
そのとき、ふと目についた本があった。ラグビーボールの写真が表紙いっぱいにのっている本で、「やがて笛が鳴り、僕らの青春は終わる」と、これまた表紙いっぱいに書かれていた。
そのおおよそ小説のタイトルとは思えない文庫本が、ぼくの心に引っかかった。これだ、と思った。これしかない、と。
「これにすっかな」
ぼくは何げない感じで取ると、さあいこうぜ、とばかりに弟の背中を押した。サッカーマガジンはあきらめざるを得なかったが、手にした小説がぼくを新しい世界に導いてくれる気がして、胸がざわざわと騒いでいた。早く帰って読みたい、と思った。
帰宅したぼくらに、伯父も父も関心を示さず、どんな本を買ったのか訊いてくることもなかった。こんなことならサッカーマガジンを買えばよかった、と思ったが、二階の自室に入ると、すぐさま買ってきた小説を読みはじめた。
あれから四半世紀以上のときが経った。ぼくは今、週に2~3冊のペースで本を読んでいる。ジャンルは問わないが、読む本の8割は小説だ。1ページ、また1ページと読んでいくうちに、いつしかその世界に引きこまれていく感じが好きなのだ。
だけど、どんなに読書経験を重ねても、また古今東西の良書をさがしあてて読んでみても、あのとき読んだ「やがて笛が鳴り、ぼくらの青春は終わる」に勝る読書はない。
あの日、自室で「やがて笛が鳴り、ぼくらの青春は終わる」を読みはじめたぼくは、父に呼ばれても母に呼ばれても、階下に下りることはなかった。いや、呼ばれたことにも気づかなかったように思う。ぼくは部屋にいながらにして、そこにはいなかった。ぼくは物語の中にいたのだ。物語の中に入りこみ、主人公らとともに、その世界をさまよっていたのだ。
あれは、と、大人になったぼくは思う。
あれは冒険だったのだ、と。
たとえば夏休みのある1日に1人で自転車に乗って遠い町をおとずれるような、もっといえば、タイムマシンに乗って知らない時代にいって帰ってきたような、誰とも共有しない1人だけの特別な時間をすごした、そんな体験だった。
そうだ、あの小さな文庫本が、ぼくを知らない世界へと導いたのだ。あの本は、冒険の世界へとつづく「扉」だったのだ。
そんな特別な本を、ぼくはずっと捨てられずにいる。表紙のカバーはぼろぼろで、真っ白だったはずのページは茶色くあせてしまっている。
ときどき、思い立ったようにぼくはその本を手に取り、再読する。あの頃とちがい、本はぼくを冒険の世界に導いてくれはしない。
だけど、ああいう時代が俺にもあったな、と、ほのかになつかしむことはできる。だとすればこの本は、純情だった14歳の自分へと戻る「扉」でありつづけているのかもしれない。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。よかったら、今までに紹介した「道下森の本棚」も、ぜひご覧になってください。
刑務所のリタヘイワース スティーブン・キング
オリジナルワンな生き方 ヒュー・マクラウド
スローカーブを、もう一球 山際淳司
リッツカールトンで育まれたホスピタリティノート 高野登
船に乗れ 藤谷治
ルリユールおじさん いせひでこ
超訳ニーチェの言葉
白銀ジャック 東野圭吾
神さまはハーレーに乗って ジョン・ブレイディ
気まぐれロボット 星新一
BRUTUS 2011 2/1号
男の作法
天国はまだ遠く 瀬尾まいこ
最後の授業 アルフォンス・ドーテ
モーラとわたし おーなり由子
老人と海 アーネスト・ヘミングウェイ
傷だらけの店長~それでもやらねばならない~ 伊達雅彦
Sports Graphic Number「スポーツグラフィック ナンバー」 3/24 ルーキー秘話
奇跡は路上に落ちている 軌保博光
小屋番三六五日
O型自分の説明書 Jamais Jamais
一瞬の風になれ 佐藤多佳子
バカでも年収1000万円 伊藤喜之
ユニット 佐々木譲
桐島、部活やめるってよ 朝井リョウ
自分でつくる うまい海軍めし 海軍めし愛好会
スタインベック短編集
金持ち父さん 貧乏父さん ロバート・キヨサキ
ビッグウェンズデイ デニス・アーパーク ジョン・ミリアス
OZmagazin8月号
絵を描きたいあなたへ 永沢まこと
白夜行 東野圭吾
デッドエンドの思い出 よしもとばなな
獨白「北の国から」ノーツ 倉本聰
ボビーに首ったけ 片岡義男
イチロー×矢沢永吉 英雄の哲学
ツナグ 辻村深月
帝国ホテルの不思議 村松友視
休息の山 沢野ひとし
最後の冒険家 石川直樹
アフリカの光 丸山健二
鉄道員(ぽっぽや) 浅田次郎
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今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
応援のクリックをしていただけると、励みになります。

こちらの姉妹ブログで、自作の小説を連載中です。第1話から読めますので、ぜひ覗いてみてください。

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三田誠広著「やがて笛が鳴り、僕らの青春は終わる」だ。
ぼくがこの本を手にしたのは、中学2年生から3年生に上がる春休みだった。大阪から父の兄、つまり伯父が遊びにきていて、ぼくと弟に500円分の図書券をくれたのだ。今思うと、1980年代という時代を考慮してもシケタ額のこづかい(それも本しか買えない)だったが、ぼくも弟も大喜びで本屋へと走った。
近所にも本屋はあったが、2人とも特別な思いを抱いていたので(図書券というのが何となく魅惑的なチケットに思えた)、千葉駅まで遠征した。駅でいえば2駅の距離を、チャリンコを走らせて。訪れたのは「千葉そごう」。当時はこのデパートの本売り場が、ぼくの行動圏の中で最も品ぞろえが豊富だった(と感じていた)。
売り場につくと、ぼくは真っ先に雑誌のコーナーに向かった。たぶん伯父はかわいい甥っ子に、小説でも買ってほしい願いをこめて図書券を贈ったのだろう。また父は父で、その図書券で息子が参考書でも買ってくれればうれしいと思っていたにちがいない。馬鹿野郎、とぼくは思った。もらっちまったもんは俺のもんだ。だから好きに使わせてもらう。ぼくはサッカーマガジンを買うつもりでいた。その月は友達と遊びすぎてこづかいを使い果たしてしまい、サッカーマガジンを買えなくなっていたのだ。
ぼくはサッカーマガジンを見つけると、さっと手に取り、レジに向かった。そのとき視界の隅に弟が映った。そういえば、あいつは何を買うんだろう。
「あ、兄ちゃん」
ぼくを見つけると、弟は笑みを向けてきた。
「おう。おまえ何にしたんだ?」
「これ」
といって見せたのは、文庫本だった。
「何だよ、星新一か?」
星新一は、ちょっと前に2人してハマっていたショートショートの作家だ(参照1/6「きまぐれロボット 星新一」)。だがぼくも弟も最近では飽きてしまい、すっかり読まなくなった。そいつをふたたび読もうというのだろうか。
「ちがうよ。赤川次郎だよ」
何?! とぼくは内心であせった。こいつ、いつの間に小説なんぞに目覚めやがったんだ?
「兄ちゃんは?」
「俺か? あ、うん、そ、そうだな……、俺は何にしようかなあ」
「あ、サッカーマガジンにしたの?」
「えっ? あ、いや、これはやめた。俺も小説にしよう」
ぼくは手にしていたサッカーマガジンをしぶしぶ雑誌コーナーに戻すと、文庫本の棚へと移動した。小説なんて読みたくなかったが、弟が赤川次郎を買ったのに、兄貴のぼくがサッカーマガジンでは、帰宅後、伯父と父に何をいわれるかわからない。こいつよけいなもん買いやがって、と弟をぶん殴りたい衝動に駆られたが、ぶん殴ってもいい理由など世界中さがしても見つかるはずもなかった。
文庫本コーナーにたどりついたものの、読みたいものなどなかった。星新一はもう飽き飽きだったし、夏目漱石だとか川端康成だとかはめんどうくさそうだし。弟が手にしている赤川次郎はぼくも名前くらいは知っていたが、読みたいとは思わなかった。
そのとき、ふと目についた本があった。ラグビーボールの写真が表紙いっぱいにのっている本で、「やがて笛が鳴り、僕らの青春は終わる」と、これまた表紙いっぱいに書かれていた。
そのおおよそ小説のタイトルとは思えない文庫本が、ぼくの心に引っかかった。これだ、と思った。これしかない、と。
「これにすっかな」
ぼくは何げない感じで取ると、さあいこうぜ、とばかりに弟の背中を押した。サッカーマガジンはあきらめざるを得なかったが、手にした小説がぼくを新しい世界に導いてくれる気がして、胸がざわざわと騒いでいた。早く帰って読みたい、と思った。
帰宅したぼくらに、伯父も父も関心を示さず、どんな本を買ったのか訊いてくることもなかった。こんなことならサッカーマガジンを買えばよかった、と思ったが、二階の自室に入ると、すぐさま買ってきた小説を読みはじめた。
あれから四半世紀以上のときが経った。ぼくは今、週に2~3冊のペースで本を読んでいる。ジャンルは問わないが、読む本の8割は小説だ。1ページ、また1ページと読んでいくうちに、いつしかその世界に引きこまれていく感じが好きなのだ。
だけど、どんなに読書経験を重ねても、また古今東西の良書をさがしあてて読んでみても、あのとき読んだ「やがて笛が鳴り、ぼくらの青春は終わる」に勝る読書はない。
あの日、自室で「やがて笛が鳴り、ぼくらの青春は終わる」を読みはじめたぼくは、父に呼ばれても母に呼ばれても、階下に下りることはなかった。いや、呼ばれたことにも気づかなかったように思う。ぼくは部屋にいながらにして、そこにはいなかった。ぼくは物語の中にいたのだ。物語の中に入りこみ、主人公らとともに、その世界をさまよっていたのだ。
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あれは冒険だったのだ、と。
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そうだ、あの小さな文庫本が、ぼくを知らない世界へと導いたのだ。あの本は、冒険の世界へとつづく「扉」だったのだ。
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スローカーブを、もう一球 山際淳司
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ルリユールおじさん いせひでこ
超訳ニーチェの言葉
白銀ジャック 東野圭吾
神さまはハーレーに乗って ジョン・ブレイディ
気まぐれロボット 星新一
BRUTUS 2011 2/1号
男の作法
天国はまだ遠く 瀬尾まいこ
最後の授業 アルフォンス・ドーテ
モーラとわたし おーなり由子
老人と海 アーネスト・ヘミングウェイ
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奇跡は路上に落ちている 軌保博光
小屋番三六五日
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一瞬の風になれ 佐藤多佳子
バカでも年収1000万円 伊藤喜之
ユニット 佐々木譲
桐島、部活やめるってよ 朝井リョウ
自分でつくる うまい海軍めし 海軍めし愛好会
スタインベック短編集
金持ち父さん 貧乏父さん ロバート・キヨサキ
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白夜行 東野圭吾
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ボビーに首ったけ 片岡義男
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ツナグ 辻村深月
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Comments
ポール様
コメントありがとうございます。
この「やがて笛が鳴り~」が書かれた当時は、現代よりももっと「社会に出る=青春の終わり」という図式が明確だったのだと思います。それだけに今以上に、「青春時代」が輝いていたのではないでしょうか。
ラスト、すばらしいですよ。楽しみに読んでください。
それから、ぼくも「青が散る」を読んで胸を打たれました。いずれこのブログでも取り上げようと思っていますので、ぜひまたご訪問ください。
この「やがて笛が鳴り~」が書かれた当時は、現代よりももっと「社会に出る=青春の終わり」という図式が明確だったのだと思います。それだけに今以上に、「青春時代」が輝いていたのではないでしょうか。
ラスト、すばらしいですよ。楽しみに読んでください。
それから、ぼくも「青が散る」を読んで胸を打たれました。いずれこのブログでも取り上げようと思っていますので、ぜひまたご訪問ください。
読了しました
ラストへの緊張感とスピード感、素晴らしかったです。
爽やかな「別れ」で終わりましたね。
なるほど、当時の世代では「就職=青春の終わり」と明確な図式があったんですね。
現代は子供(青春)も大人もボーダレスな感じですよね。
「やがて笛が鳴り~」に限らず、青春を描く作品はどこか救いが無いですが、主人公達の若さが爽やかに中和してくれるんですよね。
そう考えると、やっぱり青春というのは若い頃ほど美しいのかも知れませんね。
また青春にまつわる本の紹介、よろしくお願い致します!
爽やかな「別れ」で終わりましたね。
なるほど、当時の世代では「就職=青春の終わり」と明確な図式があったんですね。
現代は子供(青春)も大人もボーダレスな感じですよね。
「やがて笛が鳴り~」に限らず、青春を描く作品はどこか救いが無いですが、主人公達の若さが爽やかに中和してくれるんですよね。
そう考えると、やっぱり青春というのは若い頃ほど美しいのかも知れませんね。
また青春にまつわる本の紹介、よろしくお願い致します!
ポール様
読了いたしましたか。お疲れ様です。
おっしゃるとおり、「やがて笛が鳴り~」の試合のシーンの緊張感とスピード感は、物語をただの甘ったるい青春物にとどまらせない本物感がありました。「青が散る」の後輩とのテニスの試合のシーンもしかりですが。
この物語の登場人物が今、何歳になって、どんな職業についているのか……、と想像してしまうと、ちょっと白けた感じになりますが、誰でも大人になっていくのだからしょうがないのかもしれませんね。むしろ、だからこそ、青春時代が輝くのでしょう。
(実際、三田誠広氏の作品の中に、「やがて笛が鳴り~」の続編とも取れるものがあって、読んで白けた記憶があります)
コメントありがとうございました。
ぼくの方こそ、またポール様の読書感想をお聞かせください。
おっしゃるとおり、「やがて笛が鳴り~」の試合のシーンの緊張感とスピード感は、物語をただの甘ったるい青春物にとどまらせない本物感がありました。「青が散る」の後輩とのテニスの試合のシーンもしかりですが。
この物語の登場人物が今、何歳になって、どんな職業についているのか……、と想像してしまうと、ちょっと白けた感じになりますが、誰でも大人になっていくのだからしょうがないのかもしれませんね。むしろ、だからこそ、青春時代が輝くのでしょう。
(実際、三田誠広氏の作品の中に、「やがて笛が鳴り~」の続編とも取れるものがあって、読んで白けた記憶があります)
コメントありがとうございました。
ぼくの方こそ、またポール様の読書感想をお聞かせください。
「やがて笛が鳴り…―」今読んでますよ。
最近宮本輝の「青が散る」に胸打たれてから、青春が終わる物語を探してました。
どういうラストを迎えるのか楽しみです。